写真の話。

写真の話をするとキリがない。

キリがないというのはずっと話せるってことで、

そしたら写真が好きなのかというと、

好きとかそれを超えてる部分があるというか。

仕事にした以上は徹底的に、やる。

趣味とは違う。

趣味じゃない。

趣味じゃないけど、趣味よりも考える。

好きとか、嫌いとか、

楽しいとか、つまらないとか、

そういう次元ではなくて考える。

5年、10年やってると、

自分の型が出来上がってきて、

それがある意味ではオリジナリティだったり。

オリジナリティだけど新しいものを拒む障壁だったり。

趣味の世界の写真だったらいいんだけど、

そういうわけにはいかない。

自分で良いといくら思ってても、

お客様にも良いと思ってもらわないとだめ。

お客様に良いと思ってもらっても、

自分で良いと思わないとだめ。

色々と、自分で納得するところが、

最終的な落とし所が、

それが難しいし、

答えがない。

答えがないから、

答えを探す過程は、

一層のこと力を入れてフル稼働する。

この過程は、

いつも充実している。

集中してるし、

アドレナリンみたいなものが出る。

写真を5年、10年やって落ち着いてしまったのだとしたら、

答えを探すこと一つ自分なりの納得する答えを出したということで。

ただ言えるのは、

たかだか10年。

まだかじった程度。

落ち着いたっていう、綺麗で安心させるような言葉は、

ただのまやかし。

伸るか反るかは、

博打じゃなくて、

自分しだい。

自分しだいだけど、

刺激も大切。

沢山考えてる人や、

写真に真っ直ぐに向きあってる人や、

嫉妬するくらい良い写真撮ってる人とか。

星の数ほどというと大袈裟だけど、

見渡せば井の中の蛙だってことに気がつく。

今の時代は簡単に色々な写真を見れる。

自分が良いなと思った写真を撮ってる人は、

沢山いるし、

写真を始めて何年だとか、

プロだとかアマチュアだとか、

そういうことは全く関係なくて、

その人、

そのフォトグラファーの感性が,

フォトグラファーの数だけある。

自分の感性も、

0から自分の中から生まれるものはなくて、

周りの感性で磨かれる。

嫌がらずに磨いてもらう。

それが上達のコツ。

伸るか反るか、

サンプル撮影。

常に適度の緊張感と圧迫感。

ただただこの絵を求めて花を買う。